思考 寄り添うこと 日々接しているお仕事相手(利用者さん)は、半分くらいの人が言葉を発しない方です。その理由は、呼吸器を着けているとか、麻痺とかの障がいによるものです。そういった方々と関わる時のことをまとめてみました。 利用者さんご本人は呼吸器等でお話できませんが、その日の体調や最近の出来事はご家族から聴いて、もしくは連絡ノートを見て把握します。その情報もとに、「今日は調子が良くて気分がいいのかな?」とか、「お花見してきて楽しかったのかな?」とか自分なりに想像をして、利用者さんに話しかけます。でも当然、ご本人からの『言葉での』返事は返ってきません。ご家族が代弁してあいづちを打ってくれることもありますが、明確な返事が無いとつい自分の独り言のように感じてしまって、口をつぐんでしまいがちになってしまいます。。。 最初は戸惑いました。最初というか今でも、困ったり、拙くなってしまったりするときもあります。 そんな時は、【寄り添うこと】を意識してみています。寄り添う、といっても、ただそばにいるという意味ではありません。【その人が生きている世界】を考えてみるということです。 ―目はどれくらい見えているのか?音はどれくらい聞こえるのか? ー身体の中でどこが動かせて、どういう動きをしているのか?アセスメント(分析)ともいいますね。利用者さんは、そのアセスメントで得た情報の世界で生きています。 そうしたら次に、「どの位置から話しかけて、どこに刺激を与えたら伝わりやすいのか」等の手立てを考えます。合っていないかもしれないけど、すぐに変化や手応えが感じられず難しいかもしれないけど、あきらめずに少しずつ。【自分から利用者さんの世界に近づいていくことが寄り添うこと】だと思います。 一人ひとりにそれぞれの世界があるので、みんな同じという訳ではないから大変・・・。という面もありますが、こういう障がい(症状)の人にはこういう特徴があるよ!というヒントも本やネットに転がっていることが多いので、参考にしつつ、その人それぞれの「みんな違ってみんないい」を楽しめたらなぁと思う日々です。